元校長ら4人を処分 埼玉・川口いじめ問題で県教委と市教委埼玉県川口市立中学校の元生徒(19)がいじめで不登校になった問題で、県と市の両教育委員会は当時の校長や市学校教育部長ら計4人を処分したと23日、それぞれ発表した。元校長と元市教育部長が戒告の懲戒処分、元
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埼玉県川口市立中学校の元生徒(19)がいじめで不登校になった問題で、県と市の両教育委員会は当時の校長や市学校教育部長ら計4人を処分したと23日、それぞれ発表した。
元校長と元市教育部長が戒告の懲戒処分、元教頭と元生徒の部活動の元顧問教諭が文書訓告で、処分はいずれも同日付。
このほか、元市指導課長も対象で、戒告処分とする方向で協議をしているという。
県教委と市教委によると、元校長は2016年に元生徒からいじめの訴えを受けたが、いじめ防止対策推進法にのっとった対応を速やかに行わず、調査が不十分なまま「本トラブルはけんかであり、いじめではない」などと発言した。
元部長は同法の理解が不十分で、今回のいじめを、同法が定める「重大事態」として認定せずに必要な調査や学校への適切な指導を行わなかったとした。
元教頭は、いじめの調査が不十分なため、保護者会で「いじめはなかった」と発言するなど、職務上の義務違反があったとした。
元顧問教諭は元生徒に対する体罰で17年3月に文書訓告を受けている。
今回は元教頭と同様に保護者会で「いじめはなかった」という発言が問われ、2度目の文書訓告となった。
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